季節の一枚

最近の撮影より


水郷線
水郷線 《平成30年1月上旬》
明けましておめでとう御座います。 本年も宜しくお願い致します。
年末に予想よりも少しばかり早く入手出来たD850。 新春早々、晴れて本格的な撮影敢行と相成りました。
休止中に購入して鑑賞していた寅さん映画の影響もあって、柴又に寄りつつ都内と、時間の関係でそう遠くはない房総の水郷地帯に寄って帰ってこようと言う計画でした。 事前には、北浦の有名な鉄橋意外にはこれと言って当てもなく出かけた当地。 お天気も概ね安定で、「百聞は一見に如かず」の通り、予期せぬ風景との出会いに、一日又一日と長居をする事になりました。
この地域の概略的な知識としては、利根川を挟んで南が千葉県、北は茨城県という認識でしたが、ここは利根川左岸域(北側)ながら千葉県は香取市域。 そもそも十二橋駅の存在すらも全くの無知という有り様。 作品の水面は、駅前に広がる与田浦。 そんな名前も初耳。 机上の知識と言うものは案外いい加減で大雑把だな、と痛感する次第であります。
この地に到着して四日目の撮影。 湖上に聳える様な十二橋駅の雰囲気が気に入り、湖畔を色々な角度から切り取っていた中で、日が傾きだした夕暮れ前。 水面が一気に静まり返り、神秘的な雰囲気の一枚を撮ることが出来ました。
その神秘性を高めているのが、今までは“太陽光(晴天)”にこだわって、なるべく自然な雰囲気の色調を目指していたホワイトバランスを、今回D850に新搭載の“自然光オート”と言う機能を活用して、カメラ任せの設定で撮影した影響も大です。
この“自然光オート”。 ニコンの宣伝とは裏腹に、時折突然不安定な色調に変化してしまう諸刃の剣。 個人的には、特に夕暮れの色調(メーカー一押しのはず)が気に入りません。 RAW撮影なので、その辺の設定はあまり気にせず撮影し、不満な色合いに認識されてしまった場合には、従来の“晴天”での撮影に切り替えるのが無難かと感じましたが、この作品はそんな不安定に認識された時間帯の一枚を逆手に取りました。
加えて、ピクチャーの“オート”も曲者です。 D810以来ニコンの絵作りが若干派手になって、新機種では諧調の保持も含め、個人的には“ニュートラル”を基本に、若干彩度を高める位が合っている様に感じています。
思わぬ形でお気に入りの撮影地となった当地。 何度も再訪したいと思わせる地域の一つに加わりました。
蛇足ですが、ここの上空は成田への進入路になっているらしく、頻繁にジェット機が頭上を横切ります。 作品でも偶然、上端背景に二機の着陸態勢に入った航空機が並んで写り込んでいます。


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